空間線量測定

ENVIRONMENT

放射能をもつ物体から発せられる周辺環境の放射線量を測定します。対象となる空間において、ある面を通過する1時間あたりの放射線量で表します。当社では放射能そのものではなく、この放射線の量を測定します。
放射能を光源の強さに例えると、放射線量はある位置での明るさに相当します。
放射線源の強さが同じであれば近いほど空間線量は多く、離れるほど少なくなります。

放射線は体細胞のDNA破壊するため、多量の放射線に暴露した際には血球減少やがんなど身体への影響が出てきます。
環境大気中の線量の把握や、放射線源の保管状態が保たれていることの監視・確認などを目的に測定します。

 

測定例

  • 環境中の線量
  • 廃棄物堆積場の周辺線量
  • リサイクル製品の放射性物質の混入調査
  • 密封線源の管理状態の監視

測定方法

測定条件の設定

目的に応じて、省庁や管轄分野の協会などから発行されているガイドラインに基づき、測定点を設定します(協会などのガイドラインについては、打合せの際にコピーの提供をお願いします)。

検出原理

当社の空間線量測定では以下の2種類の測定原理に対応可能です。

GM計数管式サーベイメータ

検出器内部に不活性ガスを封入し、入射したβ線による電離作用によって発生した電流を読み、放射線量として測定します。
主に、表面汚染の調査に用います。

NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータ

検出器の先端に、γ線が入射すると微弱な発光をする結晶を組み込んであり、その光を増幅・電流に変換して放射線量を測定します。
主に人体への影響評価の際に用います。

検査の流れ

1お申込み

  • 下記フォームから、お申し付けください。

2詳細打合せ

  • メール・電話で詳細を確認します。
  • 測定場所の図面や測定地点、放射線源の状態、過去の測定値などをお尋ねします。
  • 安全確保のためのお願いを案内します。

3採取・運搬

  • 現地へ当社測定員が赴き測定します。

4報告

  • 希望であれば測定結果はメールまたはファックスで速報します
  • 報告書・請求書を後日送付します
  • 速報目安 3営業日程度、報告書納品まで10営業日程度です。

目的に応じた測定法・ガイドラインが分からない場合もあるかと思います。まずは気軽にご連絡ください。